2015年2月3日火曜日

リトル・ミス・サンシャイン

原題:LITTLE MISS SUNSHINE
制作年度:2006年
制作国:アメリカ

個人評価:5/5


絵に描いたように「うまくいってない」フーバー一家が、
娘のミスコンテストに参加するために、
アリゾナからカリフォルニアまで車で旅をする話。

パパ:
 「勝ち組・負け組」に執拗にこだわっていて、
 その哲学を本にしようと生活の資金も投入している模様で、
 家族にもその哲学を強いるのでとてもウザイ。

ママ:
 家族の中で一番マトモな人。
 パパの何でも持論を振り回すことを快く思っていない。
 ストレスからか煙草を吸っているらしい。

おじいちゃん:
 女ったらしらしく、ちょいワルが過ぎて老人ホームから追い出された。
 家ではヘロインをやっているちょいワル。
 孫のアビゲイル・プレスリンを可愛がっていて、
 ミスコンでのダンスの振り付けをしてあげている。

お兄ちゃん:
 空軍テストパイロットを夢見る中学生。

 ニーチェに傾倒しており、パイロットになれるまで
 誰とも口を聞かない誓いを立てていて、筆談で会話する。
 見るからに根暗でオタク。

おじさん:
 ママのお兄さん。
 仕事をクビになり、自殺未遂を起こしたため、
 フーバー一家と一緒に暮らすことになった。
 ちなみにゲイ。

アビゲイル・プレスリン:
 ミスコンクィーンを夢見る少女。
 うまくいっていない家族の中でも天真爛漫に振る舞っている。
 ちょっというかけっこう太目。

という感じで、みんなそれぞれに問題を抱えている。
アビゲイル・プレスリンだけが無邪気に明るいため、
ウザかったり見苦しかったりするシーンが多い中、
清涼剤の役目を果たしている。

旅の道中、本当に色んなハプニングが起き、
色々なことが裏目に出てしまい、本当にツイてない人達で、
ところどころで他の人達からもアメリカらしい冷たい対応をされ、
しかも当人同士もうまくいっていないためとってもギスギスしていて
見ていてツライ所が多々ある。

が、さまざまなハプニングを通じて、
もうやるしか無えよって感じで一致団結していくようになり、
その時のみんなの顔がとても爽やかで、
なぜか当事者ではない僕もすごく嬉しい気分になる。

クラッチが壊れてしまって、
発射の度に全員で車を押して駆け乗るシチュエーションとか、
実際には大変なんだろうけど、みんなすごく楽しそうで最高のシーンである。


最後はもちろんミスコンで、間違い無くハッピーエンドなのだが、
ありがちなハッピーエンドでは全くなく、
これまでの色々なエピソードが全てここに集約されたようなエンディングで、
生まれて初めて「笑い泣き」というものを経験させられた。

アメリカ的な気持ち悪い部分と、
ハリウッド的ではないアメリカ的な良さがうまく描かれている映画だと思う。



もし、今階段を駆け上がっている最中の学生だったら、
この映画は頑張ってる人達への皮肉に見えてつまらないかもしれないが、
もうちょっと後になってから再び見たら、違って見えるかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿